モバイルエージェントの安全性

[研究の概要]
モバイルエージェント技術は次世代の分散処理技術として注目を集めている。 エージェントが他実行環境へ移動し処理を行うことにより、遠隔実行、非同期 実行、分散プログラミングの簡単化などが実現される。また、エージェント管 理者は自らの代わりにモバイルエージェントにネットワークを用いた煩雑なタ スクの処理を任せることができるといった利点もある。一方、悪意をもった実 行環境がエージェントのデータに対して、盗聴・改竄するといった問題も発生 する。本研究では、エージェントを悪意をもった実行環境から保護するための 技術についての研究を行っている。


代表的な発表論文
  • Yuki KOTEGAWA, Kouichi SAKURAI
    "A Tampering Detection Mechanism using a Trusted Host for Mobile Agents",
    Proc. of the 2003 International Workshop on CRYPTOLOGY AND NETWORK SECURITY (CANS2003), pp.618-623, Sep. 2003.
  • 小手川 祐樹, 櫻井 幸一,
    "信頼されたホストを仮定したエージェントの実行結果の検証メカニズムの提案",
    コンピューターセキュリティ研究会 (CSEC),情報処理学会研究報告 Vol.2003, No.18 pp161-166, Feb. 2003.
  • 小手川 祐樹, 櫻井 幸一
    "モバイルエージェントへの改竄攻撃のリアルタイムな検出メカニズムの提案",
    暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2003),pp.1193-1198,Jan. 2003.