P2Pネットワークにおけるルーティングアルゴリズムの提案と評価
[研究概要]
P2Pシステムでは,サービスを提供するために,あるノードから
出されたメッセージを目的のノードに配送する必要がある.しか
し,インターネットなどのオープンなネットワークでのP2Pシス
テムの運用を考えた場合,認証機構の不在により,攻撃者が容易
かつ大量に,攻撃ノードを取得する事が出来る.攻撃ノードが
メッセージ配送を仲介した場合,メッセージを目的のノードまで
配送する事が出来なくなる可能性がある.メッセージ配送の失敗は,
システムの可用性を低下させる.これらの攻撃を防ぐためには,
メッセージの到達性を高めたセキュアなルーティングアルゴリズ
ムを用いる必要がある.そのため,セキュアなルーティングアル
ゴリズムの提案に加え,アルゴリズムのセキュリティレベルを評
価する事が重要である.
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藤井 達朗、堀 良彰、櫻井 幸一,"sybil attackの影響緩和手法の改良における一提案"
第60回電気関係学会九州支部連合大会, 10-2P-16(CD-ROM), (1page only), 2007年9月
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藤井 達朗、堀 良彰、櫻井 幸一,"ノードの参加・離脱を考慮したsybil attackの影響緩和に関する考察"
コンピュータセキュリティシンポジウム2007, vol. 2007, no. 10, IPSJ Symposium Series, pp. 145-150, 2007年10月