SIPにおけるend-to-mobileセキュリティ
[研究概要]
近年,電話網などといった回線交換技術を用いた通信をIP 網に統合し,多様なサービスを柔軟に提供する総合IP網である
NGN(Next GenerationNetwork)への関心が高まっている.
NGNでは様々な端末(携帯電話, PC)が用いられ,多様なアプリケーションの利用が想定されているので,通信者の端末間で
柔軟に通信パラメータを決定できることが望まれる.
そこで,通信者間で使用する通信パラメータを事前に相談するSIP(Session Initiation Protocol)を用いた
通信セッション開始処理を行う必要がある.
しかし,悪意のある第三者は,SIPで通信セッションを確立するために通信者間で交換されるSIPメッセージを
盗聴することで,「通信相手の成り済まし」・「セッション確立後における通信内容の盗聴」などといった攻撃を行うことができてしまう.
そのような攻撃を防止するため,SIPメッセージ交換時に,「通信相手の認証」・「データの機密性」・「データの完全性」を
確保するためのセキュリティ機構を導入する必要がある.
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白石健治, 堀良彰, 櫻井幸一,
"SIP プロキシへの情報開示プロトコルのプライバシ評価,"
平成19年度電気関係学会九州支部連合大会, 沖縄, Sept. 18-19、2007.