櫻井・堀研究室の皆様 齊藤です。 9月13日のESORICS2004の参加レポートを送ります。 ■ESORICS2004 開催期間:平成16年9月13日〜9月15日 場所:フランス・アンティソフィアポリス 参加者:100名程度 参加登録者数は116名(日本人登録者数はそのうち5%) 論文投稿件数:159件 採録件数:27件+Invited Talk1件 アンティソフィアポリスは南フランスの研究都市である。 周りには企業の研究所とホテルしかなく、静かな雰囲気である。 ■聴講レポート タイトル:Incorporating Dynamic Constraints in the Flexible Authorization Framework 著者:Shiping Chen, Duminda Wijesekera, Sushil Jajodia 概要: dynFAFによるアクセス制御ポリシーを提案。Jajodiaらの提案したthe flexible authentication framework(FAF)にintegrity constraint specification and derivation(ISM)とdynamic access grant module(DAM) を付け加え、FAFの問題点を解決。 質疑: Q.Revocationなどの動的なポリシの変化には対応しているのか? A.提案モデルでは対応している。 タイトル:Access-Condition-Table-driven Access Control for XML Database 著者:Naizhen Qi, Michiharu Kudo 概要: XMLデータベースのノードレベルのアクセス制御を行う場合、通常のアクセス 制御ではルーチンコストや最適化コストがかかってしまう。そこで、Access Condition Table(ACT)を用いてそのコストを削減する。 質疑: Q.ルールベースのアクセス制御にも適用できるか? A.可能である。 タイトル:Deriving, attacking and defending the GDOI protocol 著者:Catherine Meadows, Dusko Pavlovic 概要: GDOIプロトコルは認証プロトコルを表現し、それに対する攻撃法を見つけ出す ことができる。また、一度検証されたプロトコルを再構築した際の検証も容易 に行える。このため、プロトコルの再利用が簡単になる。 タイトル:Comparison between two practical mix designs 著者:Claudia Diaz, Len Sassaman, Evelyne Dewitte 概要: 匿名Emailの実装のMixmasterとReliableをシミュレーションによるトラフィッ クパターンを比較することにより検証する。結果、Mixmasterの方がトラフィ ックにメールが多い場合、少ない場合共に匿名性に優れることが分かった。